答え:1組ではなく2組です
バトルラインもショッテントッテンも、トランプで遊べます。ただし1組では足りません。バトルラインはライナー・クニツィアがショッテントッテンを広げて作り直したゲームで、どちらも同じ形のデッキを使います。数字のカードを6つの色に分け、どの色にも同じ数字が1枚ずつあります。バトルラインは部隊カード60枚で数字は1~10、ショッテントッテンはクランカード54枚で数字は1~9です。
トランプ1組は、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4スートに、エースからキングまでの13の数字で52枚です。足りないのは色の数です。ゲームには6つの色が必要で、トランプには4つしかありません。
そこで、2組目のトランプから2スートを借ります。そうすればバトルラインのルールをそのまま使えます。一列に並ぶ9つの境界石(フラッグ)、境界石ごとに片側3枚の役、同じ勝ち方です。
1つ、偶然に気をつけてください。トランプにはジョーカーが2枚ついていることが多く、52枚に2枚を足すとちょうど54枚、ショッテントッテンのクランカードと同じ枚数になります。でも形が違います。4スートに13の数字と、余分な2枚で、6つの色に9つの数字ではありません。枚数だけでなく、色と数字の両方が合っている必要があります。
作り方を比べる
トランプでデッキを作る4つの方法です。上の2つが本物と同じゲームになり、下の2つは別のゲームになります。どの作り方でもエースは1として数えます。
| 作り方 | 使うカード | 枚数 | 色 × 数字 | 同じゲーム? |
|---|---|---|---|---|
| 2組、10を残す | 1組目の4スートと2組目の2スートから、エース~10 | 60 | 6 × 10 | はい、バトルラインの部隊カード(戦術カードは別に作る) |
| 2組、9まで | 1組目の4スートと2組目の2スートから、エース~9 | 54 | 6 × 9 | はい、ショッテントッテン |
| 1組、9まで | 4スートのエース~9 | 36 | 4 × 9 | いいえ:盤を埋めるにはカードが足りない |
| 1組、キングまで | 1組すべて、ジャック11、クイーン12、キング13 | 52 | 4 × 13 | いいえ:役の強さと出にくさの順番がずれる |
出典:ショッテントッテンの内容物(クランカード54枚、6色)はRulesPalのショッテントッテンのルールブック、バトルラインの内容物(部隊カード60枚、6色、数字は1~10)はRulesPalのバトルラインのルールブック、トランプ(4スートに13の数字、ジョーカーは52枚に含まない)はWikipediaの英語版の記事です。
2組で作る手順
- 1組目から、4スートすべてのエースから10までを残します。40枚です。絵札とジョーカーは脇に置きます。
- 2組目から、2スート、たとえばスペードとハートのエースから10までを取ります。20枚です。これが5つ目と6つ目の色です。
- その20枚の表に印をつけます。 角にペンで点を打つか、小さなシールを貼れば十分です。印がないと、2枚目のスペードの7は1枚目とまったく同じカードになり、同じ色の役が場から読めなくなります。印つきのスペードで1つの色、印なしのスペードで別の1つの色です。
- 裏面を隠します(次の節)。
- 境界石(フラッグ)の代わりを9つ、2人のあいだに一列に並べます。脇に置いた絵札9枚を横向きに置くとちょうどよい目印になります。60枚を切り混ぜ、バトルラインのルールどおり1人に7枚ずつ配って始めます。
ショッテントッテンで遊ぶなら、手順1と2で10を抜いて54枚にし、1人に6枚ずつ配ります。印をつけるのは2組目の18枚です。遊び終わったら印つきのカードも含めてまとめておけば、次のゲームは箱と同じ速さで始められます。
裏の柄が違うと隠れた情報がもれます
別々に買った2組のトランプは、たいてい裏の柄が違います。これは見た目以上に大事です。バトルラインもショッテントッテンも、見えないものを読むゲームだからです。
- 山札のいちばん上の裏が見えます。 2組目が赤い裏で1組目が青い裏なら、次に引くカードが2組目から借りたスートのカードかどうか、全員にわかります。待つことも、相手に取らせないこともできてしまいます。
- 手札の裏が見えます。 相手には、こちらの手札のうち何枚が借りた色か、そしていつそれを場に出したかがわかります。
どちらも、ルールが隠しておくはずの情報です。境界石を取るときに場のカードしか根拠にできない理由は、バトルラインの「証明」ルールのページにあります。対策は、よい順に3つです。
- 同じ柄のトランプを2組そろえて、裏をそろえる。
- 全部のカードに同じ色の不透明なスリーブをかける。
- どちらもなければ、袋や箱から引いて山札のいちばん上を隠す。手札の裏は見えたままなので、半分だけの対策です。
1組で済ませると何が変わるか
1組で済ませたくなりますが、どちらの近道も遊べはするものの、本物と同じゲームにはなりません。下の表は、それぞれの作り方で3枚の組み合わせをすべて調べ、役ごとに数えた結果です。
| 役(強い順) | 54枚 | 36枚 | 52枚 | 60枚 |
|---|---|---|---|---|
| 同じ色の連続した数字(ストレートフラッシュ) | 42 | 28 | 44 | 48 |
| 同じ数字(スリーカード) | 180 | 36 | 52 | 200 |
| 同じ色(フラッシュ) | 462 | 308 | 1,100 | 672 |
| 連続した数字(ストレート) | 1,470 | 420 | 660 | 1,680 |
| 合計(ハイカード) | 22,650 | 6,348 | 20,244 | 31,620 |
| 3枚の組み合わせ全部 | 24,804 | 7,140 | 22,100 | 34,220 |
数え方:それぞれのデッキの3枚の組み合わせをすべて、このアプリのルールエンジンで役に分けました。エースは1、キングからエースへはつながりません。
4スートのエースから9まで(36枚)。 盤には境界石が9つあり、それぞれの片側に3枚ずつ、全部で54か所の置き場所があります。36枚では埋まりません。最後まで3枚そろわない境界石が必ず出て、全部のカードを出し終えたとき、どちらの側にも3枚がそろわない境界石は二度と取れません。それまでに誰も5つ、または隣り合う3つを取っていなければ、ゲームを終わらせる方法がルールにありません。同じ数字の役も作りにくく、止められやすくなります。それぞれの数字が6枚ではなく4枚しかないからで、表では同じ数字の組み合わせが180通りから36通りに減っています。
4スートのエースからキングまで(52枚)。 数字が9より上まであるので、合計が大きくなり、連続した数字も作りやすくなります。もっと大きな変化は役の順番です。本物のデッキでは、バトルラインの役のページで数えたとおり、役の強さは出にくさの順番です。ところが4スートに13の数字だと、連続した数字(660通り)が同じ色(1,100通り)より出にくくなります。それでも順番は同じ色を上に置いたままです。遊ぶときの順番と、実際の出にくさが合わなくなります。
どちらも家で遊ぶ分には間違いではありません。ただ別のゲームで、それで覚えた人は本物を読み違えます。表を見ると、順番が崩れるのはキングまでの1組だけで、10を残した2組のバトルライン版は、54枚と同じ順番を保っています。
戦術カードについて
バトルラインでは戦術カード10枚が毎回入り、ショッテントッテンでは追加ルールです(そのときの手札は6枚ではなく7枚)。トランプで代わりになるのは2枚だけです。トランプのジョーカー2枚を、どの色・どの数字にもなる戦術カード2枚(バトルラインではリーダー、ショッテントッテンではジョーカー)の代わりにします。自分の側に置けるのは1人1枚までという箱のルールもそのままです。ほかの8枚には対応するトランプがないので、使わないカードに効果を書いて作ります。それぞれの効果はバトルラインの戦術カードのページにまとめました。戦術カード以外の違い、手札の枚数やカードの数はバトルラインとショッテントッテンの違いにあります。ショッテントッテンなら、まずは戦術カードなしで遊んでみてください。それだけで1つのゲームになっています。
作らずに遊ぶ
ゲームを覚えるのが目的なら、20枚に印をつけるより早い方法があります。バトルラインの元になったショッテントッテンをオンラインで、コンピューターや友だちと無料で遊べます。本物の54枚のデッキと9つの境界石がそろい、役の判定もアプリがしてくれます。そのあとでトランプ2組を前に座れば、同じ色の連続した数字がどれだけ強いか、もうわかっているはずです。
5行でわかる作り方
- バトルラインはショッテントッテンを広げたゲームで、部隊カードは60枚、数字は1~10、色は6つです。ショッテントッテンのクランカードは54枚で、数字は1~9です。
- トランプ1組にはスートが4つしかないので、6つの色を作るには2組が必要です。1組目の4スートと、2組目の2スートを使います。
- 2組目から取ったカードは表に印をつけて別の色にし、裏面は隠します。裏の柄が違うと、次に引くカードがどちらの組か相手にわかってしまいます。
- 1組だけの近道は別のゲームになります。エースから9までではカードが足りず、エースからキングまでではどの役が出にくいかが変わります。
- 10を残せばバトルラインの部隊カード、10を抜けばショッテントッテンのクランカードになります。バトルラインの戦術カードは手で作る必要があります。
よくある質問
バトルラインはトランプで遊べますか?
はい、トランプ2組で遊べます。1組目の4スートからエースから10までを、2組目の2スートからエースから10までを取ると、60枚の部隊カード(数字は1~10、6色)になります。ただしバトルラインで毎回使う戦術カード10枚はトランプにないので、紙に効果を書いて作ります。
ジョーカーを入れれば1組で54枚になりますが、それではだめですか?
だめです。ジョーカー2枚を足せば枚数は54枚になりますが、中身は4スートに13の数字とジョーカー2枚で、6つの色に9つの数字ではありません。枚数が合うのは偶然で、役の出やすさは合いません。
2組のスペードはどう見分けますか?
2組目から取ったカードの表に、ペンの点やシールで印をつけます。「印つきのスペード」を1つの色として扱います。裏の柄で見分けてはいけません。裏が違うと、隠しておくべき情報が相手に見えてしまいます。
境界石(フラッグ)の代わりには何を使えばいいですか?
2人のあいだに一列に並べられるものなら何でもかまいません。コイン、ペットボトルのふた、使わなかった絵札9枚などです。目印は誰が取ったかがわかればよいので、取った人のほうへ向けるか、その人の側に置きます。