勝ち方は2つ、本当の戦場は1つ
ショッテントッテンは、ライナー・クニツィアが作った2人用のカードゲームです。バトルラインは、クニツィア自身がこの仕組みを広げて作り直したゲームで、戦略の考え方はほとんどそのまま通用します。違いは主にカードの数で、ショッテントッテンはクランカード54枚(数字は1~9)、手札6枚、バトルラインは部隊カード60枚(数字は1~10)、手札7枚です。このページでは、このアプリで遊べるショッテントッテンの基本ゲームを使って説明します。カードの枚数や通り数は、すべてショッテントッテンの54枚のデッキで数えたものです。
自分と相手のあいだには、9個の境界石が一列に並んで国境を作ります(バトルラインではフラッグです)。2人はそれぞれの境界石の自分側にクランカード3枚で役を作り、強い役を作ったほうがその境界石を取ります。ゲームに勝つ方法は2つあります。
- 国境のどこでもいいので境界石を5つ取るか、
- 隣り合う境界石を3つ続けて取ります。
勝負を分けるのは2つ目のルールです。このルールがあるので、9個の境界石はどれも同じ価値ではありません。隣り合う3つなら、5回ではなく3回取るだけでゲームが終わるので、国境には有利な場所と不利な場所ができます。国境全体で少しずつ境界石を取るゲームではありません。ある場所で隣り合う3つを押さえつつ、相手に同じことをさせないゲームです。
実戦での結論はこうです。国境全体ではなく、境界石のまとまりをめぐって戦いましょう。 すでに狙っている2つの境界石にはさまれた境界石は、国境の端にぽつんとある境界石よりずっと価値があります。2つの勝ち方をどちらも生かしておきましょう。相手が隣り合う3つの脅威を止めるのに忙しいあいだに、相手がもう気にしていない場所で5つ目の境界石を取ればいいのです。
境界石をタップして取ってみましょう。境界石を5つ、または隣り合う3つを取れば勝ちです。
役の強さの順番
境界石は、強い3枚の役を作ったほうが取ります。役は5つあり、強い順に並べると次のとおりです。
| 役 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 同じ色の連続した数字(ストレートフラッシュ) | 同じ色で、数字が続く3枚 | 青の5・6・7 |
| 同じ数字(スリーカード) | 色の違う、同じ数字の3枚 | 5・5・5 |
| 同じ色(フラッシュ) | 数字に関係なく、同じ色の3枚 | 青の1・4・9 |
| 連続した数字(ストレート) | 色が混ざった、数字が続く3枚 | 青の5、赤の6、緑の7 |
| 合計(ハイカード) | それ以外すべて。数字の合計だけを数えます | 赤の2、緑の5、青の9 = 16 |
カードゲームに慣れた人ほど、ここで首をかしげます。同じ数字が同じ色に勝つのです。 ポーカーではフラッシュのほうが出にくいと教わります。けれども、このデッキは各数字が色ごとに1枚しかない54枚のデッキで、このデッキでは同じ数字3枚のほうが同じ色3枚より出にくいのです。
この順番は思いつきで決めたものではなく、出にくさの順位です。下の図は、デッキで作れる3枚の組み合わせをすべて数えます。見えている順番が、そのまま出にくい順番です。バトルラインでも役の順番はまったく同じで、ただ数字が10まであるので、最強の役は7・8・9ではなく同じ色の8・9・10になります。
確率で考える
カードは1枚ずつ出すので、ほしい役の3枚を一度に手札にそろえることはまずありません。だから境界石ごとに考えるべき本当の問いはこうです。「いま見えているカードから考えて、狙っている役はまだ完成できるか?」 カードを数えることが、ゲームの半分です。
いくつかの数字を覚えておきましょう。
- カードは54枚:6色、数字は1から9。 どの数字も6枚(各色に1枚)あります。色ごとのカードはちょうど9枚です。
- 同じ色の連続した数字を完成させるカード(ポーカーでいう「アウツ」)は、両端の多くても2枚です。青の5・6なら、青の4か青の7を待ちます。デッキ全体でちょうど2枚です。1枚がふさがれば(ほかの境界石に出されたか、相手の手札にあれば)残りは1枚、2枚ともふさがれば、その同じ色の連続した数字はもう作れません。
- 色の混ざった連続した数字には、ずっと余裕があります。青の5と赤の6なら、どの色の4でも、どの色の7でも待てます。最大12枚です。
- 同じ色は、その色の残りのカードならどれでも待てます。
下の図で2枚から始まる組み合わせを選ぶと、それを完成させるすべてのカードが、できる役ごとに整理されて表示されます。デッキがなくなる前にそのうち1枚を引く確率も一緒に出ます。
2枚目を出す前に、完成させるカードを数えましょう。 2枚なら賭け、8枚なら作戦です。そして忘れないでください。自分の手札にあるカードは、相手が持つことも引くこともできないカードです。確率を数えるときは自分の手札も計算に入れましょう。ただし、境界石を取る証明には使えません。
出した2枚だけが見えていると仮定しています(残りは52枚)。実際に見えるカードが増えるほど残りのカードが減り、計算はより正確になります。
境界石を取る:誰も勝てないことを証明する
これがこのゲームでいちばん大事なルールで、上級者と初心者の分かれ目です。境界石は、カードを3枚出せば手に入るわけではありません。境界石は取る必要があり、取れるのは自分の役が相手の役に勝つことを証明できたときだけです。場合は2つあります。
- 相手も3枚出しているとき。 簡単です。2つの役を比べて強いほうが勝ち、同じ種類なら数字の合計が、それも同じなら先に3枚目を出したほうが勝ちます。
- 相手側がまだそろっていないとき。 相手がこれから手に入れられるカードで作れるどの役でも自分に勝てないときだけ取れます。「これから手に入れられるカード」とは、テーブルで表になっていないすべてのカードのことで、自分の手札も含みます。手札のカードはまだ場に出ていないので、証明の材料にはならないからです。
このルールが、ショッテントッテンを推理のゲームにしています。自分の席からは、自分の手札と、テーブルのどこかに出ているすべてのカードが見えます。54枚からそれらを除けば、相手が持っているか、これから引けるカードが何なのかが正確にわかります。
証明するときは、もっと厳しく考えます。除くのはテーブルに出ているカードだけで、自分の手札は相手が手に入れられるカードとして数えたままにします。
同じ色の7・8・9は、出した瞬間に取れます。 これより強い役はなく、ほかの色の7・8・9が出ても、先にそろえた自分が勝つからです。反対に、ただの合計12は終盤になってやっと取れるようになります。大きな数字のカードが十分に出て、相手が自分の合計を超えられないと証明できたときです。取得のルールそのものは、バトルラインのルールのページでもう一度確かめられます。証明をいつ、どう組み立てるかは、バトルラインの「証明」ルールのページで詳しく説明しています。
下の図では、このアプリと同じ取得の判定を試せます。自分のカード3枚を選び、相手に途中までの役を持たせ、すでに見えているほかのカードを示すと、その境界石が自分のものか、そうでなければ相手がどの役でまだ勝てるのかを教えてくれます。
負けない並びを早く見つけ、境界石を取れるようになった瞬間を決して逃さないこと。 取った境界石は、相手に取り返されることはありません。役の種類も合計も同じなら先にそろえた人が境界石を取るので、先にそろえましょう。初心者は、もう取れたはずの境界石を見過ごしてしまいます。
テンポ、捨て駒、はったり
手札は6枚で、手番ごとに1枚出して1枚引きます。この6枚が自分の軍のすべてなので、大事に使いましょう。
- 負けた境界石にカードを使わないこと。 ある境界石の負けが証明された瞬間(取得の判定を頭の中で逆向きに当てはめてみましょう)、そこに出すカードはすべて無駄になります。あきらめて、まだ勝てる境界石を強くしましょう。
- 隣り合う3つを狙うこと。 その勝ち方を意識して力を1か所に集め、相手が3か所を同時に守らなければならないようにしましょう。
- 並べ方ではったりをかけること。 相手には、こちらが出したカードは見えていても、手札と作戦は見えません。早めに小さな数字のカードを1枚出しておくと、相手はこちらが完成させるつもりもない役に勝とうとして、必要以上のカードを使うことがあります。そのあいだに、大事な境界石を静かに取りましょう。
- 先にそろえて同点の勝負を取ること。 ある境界石が同点になりそうなら、先にそろえた人が取ります。相手の役に並べたうえで先にそろえられるなら、そうしましょう。
- 流れが変わる瞬間に気づくこと。 終盤になると見えていないカードが減り、境界石が1つずつ取れる状態になっていきます。先に数え終えた人が先に取り、そのままゲームを決めます。
こうした考え方を、AIどうしの400ゲームとゲームのエンジンで確かめた8つのヒントは、バトルラインのコツにまとめました。
基本ゲームに慣れたら、戦術カードの追加ルールを加えてみましょう。戦術カード10枚は、クランカードの代わりになるカード、1つの境界石での勝負のしかたを変えるカード、そしてカードを動かしたり、相手から奪ったり、捨てたり、山札から引いて戻したりするカードの3種類に分かれます。バトルラインでは、この戦術カードが最初から入っています。10枚それぞれの効果はバトルラインの戦術カードのページで説明しています。
このガイドについて
ショッテントッテンはライナー・クニツィアが作った2人用のカードゲームで、バトルラインのもとになったゲームです。2つのゲームの違いはバトルラインとショッテントッテンの違いのページにまとめました。このガイドは、このアプリで実装されているとおりの基本ゲームを扱います。クランカード54枚、5つの役、境界石5つまたは隣り合う3つで決まる勝利、そして証明による取得です。このページのインタラクティブな図は、アプリを動かしているのと同じルールエンジンで役と取得を判定し、本文の組み合わせの数はデッキ全体を漏れなく数えた正確な値です。
戦術カードの追加ルールは後回しにして、まずは基本の勝負で勝つ方法を身につけましょう。
自分で試してみませんか? コンピューターを相手に1人で遊ぶか、ステップごとのチュートリアルを進めてみましょう。
6行でわかる戦略
- 勝ち方は2つです。どれでもいいので境界石を5つ取るか、隣り合う境界石を3つ取るか。2つ目のルールがあるので、国境の両端よりも、まとまった境界石のほうが大事になります。
- 役の強さの順番は出にくさの順番です:同じ色の連続した数字(42通り)> 同じ数字(180通り)> 同じ色(462通り)> 連続した数字(1,470通り)> 合計。このゲームでは本当に、同じ数字が同じ色に勝ちます。
- 同じ種類の役どうしなら数字の合計が大きいほうが、合計も同じなら3枚目のカードを先に出したほうが勝ちます。だから3枚目を出すタイミングも作戦のうちです。
- 役を決める前に、完成させるカードを数えましょう。同じ色の連続した数字を完成させるカードは多くても2枚、色の混ざった連続した数字なら最大12枚です。2枚しかないなら、それは作戦ではなく賭けです。
- 境界石は、見えていないどのカードでも相手が勝てないと証明できたときにだけ取れます。ショッテントッテンもバトルラインも推理のゲームです。54枚からテーブルに出ているカードを除きますが、自分の手札は決して除いてはいけません。
- 負けが証明された境界石には、もうカードを足さないこと。力を1か所に集め、先に役をそろえて同点の勝負を取り、終盤は減っていくカードを数えて相手より先に境界石を取りましょう。
よくある質問
バトルラインの戦略はショッテントッテンでも通用しますか?
はい。2つのゲームは同じ仕組みで、9つの境界石(バトルラインではフラッグ)、3枚で作る役、5つの役の強さの順番、証明で取るルールが共通です。違うのはカードの数で、バトルラインは部隊カード60枚(数字は1~10)、手札7枚、戦術カードが最初から入っています。数え方の考え方はそのまま使えますが、具体的な枚数や通り数はこのページの54枚のデッキのものです。
ショッテントッテンのカードは何枚ですか?
クランカードが54枚です。6色それぞれに1から9までの数字があり、どの数字も各色に1枚ずつ、全部で6枚あります。色ごとのカードは9枚です。手札は6枚で、手番の終わりにカードを引いて6枚に戻します。
本当に同じ数字のほうが同じ色より強いのですか?
はい。このデッキでは、同じ数字3枚(180通り)のほうが同じ色3枚(462通り)より出にくく、役の順番は出にくさに従います:同じ色の連続した数字 > 同じ数字 > 同じ色 > 連続した数字 > 合計。
同じ役になったらどうなりますか?
2つの役が同じ種類なら、数字の合計が大きいほうが勝ちます。合計も同じなら、その境界石に3枚目のカードを先に出した人が境界石を取ります。だから早くそろえることが大事です。
境界石はいつ取れますか?
自分の役が相手の役に勝つことを証明できたときです。相手側がまだそろっていなければ、相手がこれから手に入れられるどのカードで作った役でも自分に勝てないときだけ取れます。テーブルで表になっていないカードはすべて数に入り、自分の手札も例外ではありません。