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研究

ショッテントッテンの境界石の統計:どの境界石を取れば勝てるのか、AI 400ゲームで調べました

データの研究です。このサイトのAIに基本ゲームで400ゲーム自分自身と対戦させ、ゲームの最後にそれぞれの境界石をどちらが持っていたかを1つずつ記録しました(バトルラインでは測っていません)。端より真ん中が少しだけ大事で、位置の差は思ったよりずっと小さいという結果です。

6分

この研究で測ったこと

このページはデータの研究で、戦略のガイドではありません。問いは1つだけです。9つの境界石のうち、どれを取るかで違いはあるのか。答えを公開した人は、いないようです。そこで、このサイトのAIに基本ゲームで400ゲーム、自分自身と対戦させました。両側の強さは同じで、シードは固定しています。どのゲームも勝ち負けがつきました。それぞれのゲームの最後に、3つのことを記録しました。それぞれの境界石を誰が持っていたか、隣り合う3つで勝ったときにどの3つが勝ちを決めたか、そしてどの境界石が最初に取られたかです。

境界石には左から右へ1から9の番号をつけます。これはバトルラインのコツのページでも使った、ショッテントッテンの同じ400ゲームで、そちらでは勝ち方の種類ごとの回数と、最初に境界石を取ることの価値を紹介しています。ここで見るのは、列の中の位置だけです。

対戦はすべてショッテントッテンのルールで行いました。バトルラインも9つのフラッグを同じ勝ち方で争いますが、カードの山札と手札の枚数が違うので、バトルラインでは測っていません。

同じAIの2つのコピーは、2人の人間ではありません。同じものを見て、同じものに価値を置き、はったりもかけません。だからこの数字は、盤面の形そのものが生む傾向として読んでください。人間どうしのゲームの法則ではありません。

データの前に、盤面の形

境界石を5つ取るか、隣り合う境界石を3つ取れば勝ちです。列の中には、隣り合う3つの組が7組あります。「1・2・3」「2・3・4」と続いて、最後が「7・8・9」です。それぞれの境界石がこの7組のうち何組に入っているかを数えると、カードを1枚も出す前から、列はかたよっています。1番と9番は1組ずつ、2番と8番は2組ずつ、3番から7番は3組ずつです。

つまり端の境界石は、隣り合う3つで勝つためには、ほかのどの境界石よりも役に立ちません。それでも、5つ取る勝ち方ではまったく同じ1つとして数えます。盤面の形がどこかを有利にするなら、それは真ん中のはずです。問題は、その差がどれくらいかです。

ゲームの最後に、誰がどの境界石を持っていたか

境界石組の数勝った側負けた側未取得勝った側の割合※
111901317959.2%
221811229759.7%
332281076568.1%
432241037368.5%
532021158363.7%
632211027768.4%
732091217063.3%
822051217462.9%
911911307959.5%

400ゲーム中の回数です。※取られた境界石のうち、勝った側が持っていた割合です。勝ち方:RulesPalが書き起こしたショッテントッテンのルールブック(英語)。数字:このサイトのゲームエンジン、基本ゲーム、シード20261011、両方とも同じAIで、探索は1手あたり200回の設定。ただし基本ゲームでは、AIは探索をせずに評価で選んだ手を出すため、この設定は結果を変えません。

盤面の形の影響は表にも出ていますが、その差はゆるやかです。平均すると、勝った側が端の境界石を持っていたのは190ゲーム、内側の境界石は210ゲームでした。端の境界石は負けた側に渡ることも多く、131ゲームと130ゲームです。内側の7つは平均113ゲームでした。表の上位は3番、4番、6番です。いちばん下は2番で、盤面の形では2組に入るのに、両端の境界石よりわずかに少なくなりました。

このうち、どれだけが偶然でしょうか。勝った側が半分くらいのゲームで持っている1つの境界石なら、400ゲームでは上下におよそ10ゲームぶれます。平均はもっと安定していて、端と内側の平均の差が偶然で動くのは8ゲームほどです。20ゲームの差はその幅をはっきり超えていて、しかも盤面の形から予想される向きです。けれども差は小さく、真ん中の境界石を勝った側が持っていたのは約53%のゲーム、端の境界石は約48%です。5番が両隣より低いのは偶然の幅の中です。ただし2番は内側の平均を偶然のぶれ幅の約3倍も下回り、取られずに残った回数も最多(97)で、勝った側の割合(59.7%)は端と同じです。本物かどうかは1回の実験では決められません。決まりではなく、まだ答えの出ていない問いとして読んでください。

もう1つ、見ておきたい列があります。平均すると、ゲームが終わった時点で境界石が約1.7個、まだ取られずに残っています。そこに端のかたよりはなく、境界石ごとに65〜97ゲームです。どちらかが勝った時点でゲームは終わるので、最後まで争われていた境界石は、たまたま戦いが起きていた場所にあります。

隣り合う3つの勝ちは、どこで決まるか

400ゲームのうち245ゲームで、勝った側は隣り合う3つの境界石を持っていました。4つや5つ並べて持っていたゲームでは2組以上に数えるので、勝ちの組は全部で289組になりました。

3つの組勝ちを決めた回数
1・2・337
2・3・446
3・4・544
4・5・645
5・6・739
6・7・841
7・8・937

どの組も、ほぼ同じです。均等に分かれれば1組あたり約41回で、すべて37回から46回の間にあります。いちばん少ないのは両端の「1・2・3」と「7・8・9」で、どちらも37回、均等な場合より4回ほど少ないだけです。1組あたりの偶然のぶれは約6ゲームなので、偶然の幅の中です。真ん中が有利になるのは、どれかの組がそろえやすいからではなく、真ん中の境界石が多くの組に入っているからです。4番の境界石は勝ちの組135組に入っていて、1番は37組です。

最初に取られる境界石

決まって最初に取られる境界石はあるのでしょうか。ありません。最初に取られた境界石は、9つのどれも39回から54回でした。18ゲームでは同じ手番に2つの境界石が取られたので、合計は418回です。ゲームの最後に勝った側がいちばんよく持っていた境界石の1つである4番は、最初に取られた回数がいちばん少ない2つのうちの1つでもあります。もう1つは8番です。

最初に取られるのは、おそらくカードで証明できるようになった境界石です。それは位置ではなく、配られたカードで決まります。境界石を取る前に証明する方法は、バトルラインの「証明」ルールのページにまとめました。

実際のゲームで何が変わるか

確かなものから順に、実戦で役立つ読み方を3つ挙げます。

1つめ、絶対に取らなければならない境界石はありません。このデータでいちばん価値のある境界石でも、勝った側が持っていたのは全ゲームの57%、いちばん価値の低い境界石でも45%です。列の中の場所ではなく、自分の手札で取れる境界石を争いましょう。位置よりも、自分と相手のカードのほうがずっと大きく勝負を決めます。

2つめ、ほかの条件が同じ2つの戦いなら、内側の境界石を選びましょう。内側の境界石は隣り合う3つの組に最大3組入るので、自分の勝ち筋を多く残し、相手の勝ち筋を多くふさぎます。そうした境界石のまわりに陣地を作る方法は、バトルラインの戦略のガイドで見てみましょう。

3つめ、端の境界石も1つの境界石です。5つ取る勝ち方ではまるごと1つに数えるので、ただで渡すのは、5つ取られて負けるよくあるパターンです。こうした選択がゲーム全体でどう働くかを見たいなら、まずバトルラインのルールを読み、それからショッテントッテンでAIを相手に何ゲームか遊んでみましょう。

5行でわかるこの研究

  • 勝った側が端の境界石(1番と9番)を持っていたのは、1つあたり平均190ゲーム(400ゲーム中)。内側の7つは平均210ゲームで、端のほうが少なくなりました。
  • 差は本物ですが小さく、400ゲームで約20ゲームです。偶然だけでも、2つの平均は8ゲームほど離れます。
  • 勝った側がいちばんよく持っていたのは3番、4番、6番の境界石です。それでも、1つの境界石だけでゲームが決まることはありません。
  • 隣り合う3つで勝ったゲームでは、どの3つの並びもほぼ同じ回数で勝ちを決めました。両端の1・2・3と7・8・9が並んでいちばん少なめですが、その差はわずかです。
  • 最初に取られる境界石は、列のどこにでも来ます。決まって最初に取られる境界石はありません。

よくある質問

ショッテントッテンでいちばん大事な境界石はどれですか?

大きな差のある境界石はありません。AIどうしの400ゲームで、勝った側がいちばんよく持っていたのは3番、4番、6番(それぞれ221〜228ゲーム)、いちばん少なかったのは2番(181ゲーム)でした。平均すると、内側の境界石は隣り合う3つの組み合わせに多く入るので少しだけ大事ですが、絶対に取らなければならない境界石はありません。今回いちばん少なかった2番は、内側の境界石です。

端の境界石は取りに行くべきですか?

ほかの境界石ほどではありません。端の境界石が入る「隣り合う3つ」は1組だけで、内側の境界石は2組か3組に入ります。私たちのゲームでは、端の境界石は内側よりも負けた側に渡ることが多くありました。ただし、境界石を5つ取る勝ち方では、端の境界石も1つとしてそのまま数えます。

この統計はどうやって測ったのですか?

このサイトのAIが基本ゲームで400ゲーム、自分自身と対戦しました。両側の設定は同じで、シードを固定しているので、もう一度実行しても同じ数字になります。それぞれのゲームで、最後に誰がどの境界石を持っていたか、どの隣り合う3つが勝ちを決めたか、どの境界石が最初に取られたかを記録しました。

人間どうしのゲームでも同じですか?

だいたいの傾向だけです。同じAIの2つのコピーは盤面を同じように読み、はったりもかけません。この数字は、両方がうまくプレイしたときに盤面の形がどちらに有利に働くかを示すもので、人間どうしなら違う結果になるかもしれません。

バトルラインでも同じ結果になりますか?

測っていません。バトルラインもフラッグが9つ並び、5つか隣り合う3つで勝つので、盤面の形は同じです。けれどもカードの山札と手札の枚数が違うので、数字がそのまま当てはまるとは言えません。

ファンによる非公式の研究です。数字はすべて、このサイトのAIがシードを固定して自分自身と対戦したゲームから取ったもので、誰がスクリプトを実行し直しても同じ数字になります。対戦はショッテントッテンの基本ゲームで行い、バトルラインでは測っていません。ルールは出版社のルールブックに従っています。ショッテントッテンとバトルラインはライナー・クニツィアのゲームです。