変わるのはたった1文
バトルラインの日本語の解説では、戦術カードのルールに慣れたら使う上級ルールとして、「フラッグの確保は手番の最初にのみできる」と紹介されています。バトルラインは、ライナー・クニツィアがショッテントッテンを広げて作り直したゲームで(部隊カード60枚、手札7枚)、ショッテントッテンのルールブックにもまったく同じルールが、ゲームに慣れた人のための追加ルールとして載っています。このページでは、このアプリで遊べるショッテントッテンで説明します。
上級ルールは、カードも、役も、勝ち方も変えません。手番の中のたった1つの瞬間を動かすだけです。境界石(バトルラインではフラッグ)を取れるのは、自分の手番のはじめ、カードを出す前だけになり、カードを出した直後には取れなくなります。それ以外はいつものバトルラインのルールのままです。
ルールブックは理由も書いています。境界石を取るのが遅くなり、相手が戦術カードで戦況をひっくり返すチャンスが生まれるからです。この理由を覚えておいてください。このあとの話は、ほとんどこれで説明できます。
| 手番の流れ | 基本ルール | 上級ルール |
|---|---|---|
| 境界石を取る | — | 手番のはじめ、カードを出す前 |
| カードを出す | あり | あり |
| 境界石を取る | カードを出したあと、引く前 | — |
| カードを引く | あり | あり |
出典:ショッテントッテンのルールブック(RulesPalによる書き起こし、英語)(基本ルールと上級ルール)、ボードゲームのトヨタのバトルライン紹介(上級ルールの日本語の言い方)、下の「オンライン対戦では」の節はこのサイトのゲームエンジン。
1手番の遅れが本当に変えること
基本ルールでは、自分側をそろえ、証明を確かめ、そのまま境界石を取ります。上級ルールでは、自分の役がもう負けなくなった瞬間から、取ってよい瞬間までのあいだに、相手が1手番まるごと動きます。上級ルールのすべては、この1手番の中にあります。
では、相手はその1手番で何ができるでしょうか。証明は、まだテーブルに出ていないすべてのカードを数えて行います。相手の手札も、自分の手札も含みます。やり方はバトルラインの「証明」ルールのページで1歩ずつ説明しています。相手がその境界石に出すカードは、どれもすでに計算に入っていたカードです。そのカードは、証明が示したことを確かめるだけです。同点でも相手は助かりません。役も合計も同じなら、先に自分側をそろえた人、つまり自分が境界石を取ります。
多くの人が見落とすのはここです。クランカードだけなら、証明された境界石は証明されたままです。上級ルールは境界石を奪いません。待たせるだけです。
AIどうしの400ゲームで、1手番待つと何が変わるか
方法:このサイトのMCTS AIどうしの対戦(探索は1手あたり200回の設定だが、基本ゲームでは結果に影響しない)、ショッテントッテンの基本ゲーム、シード20261011。それぞれの取得を、プレイヤーがカードを出す前にすでに証明できた境界石と比べました。
待っているうちに負けるとき
相手は自分の境界石を取り消せませんが、自分より先に勝つことはできます。勝つのは、境界石を5つ、または隣り合う3つを持った人です。上級ルールでは、どちらのプレイヤーも、前の手番で証明した境界石を自分の手番のはじめに取って、その数に届きます。
遅れは2人に同じようにかかるので、ふつうは先に証明した人が先に取ります。例外が1つあります。2人とも、あと1つで勝ちという場面を思い浮かべてください。自分の出したカードが自分の境界石を証明します。ところが、そのカードこそ、相手の証明を完成させるためにテーブルに出るのを待っていた1枚でもありました。基本ルールなら、その場で取ってゲームは終わります。上級ルールでは手番が移り、相手がその手番のはじめに取って、こちらが取る前に勝ってしまいます。
ここから3つの習慣が生まれます。
- 両側の「取る前の境界石」を数えましょう。 証明できてもまだ取っていない境界石は、自分の手番が戻るまで何の価値もありません。
- 出すカードで相手の証明が完成しないか確かめましょう。 自分の境界石を証明するカードを出す前に、そのカードが相手側の勝負を決める境界石の証明まで完成させないか見てください。
- 隣り合う3つに気をつけましょう。 いちばん早い勝ち方で、上級ルールの遅れがその危険をさらに大きくします。相手がすでに証明した真ん中の境界石があれば、自分が次に取る前に、相手は3つそろえてしまいます。
戦術カードがあると、遅れが牙をむく
戦術カード10枚が入ると、すべてが変わります。バトルラインでは戦術カードが最初から入っているので、上級ルールはいつもこの状態で遊ぶことになります。証明が数えるのはクランカードだけで、相手の手札に残っている戦術カードは決して数えません。ジョーカー、スパイ、盾持ちは、証明が消したはずのカードで相手側を完成させられます。ほかのカードは、自分側がもうそろっている境界石に働きかけ、自分の役をばらしたり、境界石の判定そのものを書き換えたりします。ここではショッテントッテンの戦術カードで説明します(バトルラインの戦術カードは、名前と効果が一部違います)。
- バンシーは、まだ取られていない境界石から自分のカード1枚(クランカードでも戦術カードでも)を捨てさせます。自分側はまた欠け、証明は消えます。
- 裏切り者は、まだ取られていない境界石から自分のクランカードか精鋭部隊1枚を奪い、相手側に置きます。こちらは1枚失い、相手はそれをこちらに向けて使います。
- 泥仕合は、その境界石を片側4枚にします。自分の3枚の役は、もうそろっていません。
- 目隠し鬼は、その境界石を合計だけの勝負にします。小さい数字で作った「同じ色の連続した数字」が、急に負けることがあります。
ショッテントッテンの10枚の効果は、1枚ずつバトルラインの戦術カードのページで説明しています。それぞれのカードが実際にどれくらい場に出るのかは、バトルラインの戦術カードの強さのページで数えました。上級ルールがなければ、すぐに取ることで戦術カードより先に動けます。取った境界石は閉じられ、もう誰もそこにカードを出せないからです。上級ルールでは、境界石が相手の1手番のあいだ開いたままになります。それがまさに、相手がバンシーや裏切り者を出すのに必要な1手番です。
だから上級ルールの正しい遊び方はこうです。相手にもう取り消す手段がなくなって、はじめて境界石は安全です。すでに出された戦術カードを数え、戦術カードは相手が出した枚数より1枚多いところまでしか出せないことを思い出して、それを使いましょう。相手がすでに戦術カードを1枚多く出しているなら、相手は次の手番に戦術カードを出せません。そこが証明するタイミングです。ただし、自分の証明を完成させるために戦術カードを出すと、その権利を相手に返すことになります。
オンライン対戦では
このサイトで対戦を判定するエンジンは、ルールブックに書かれた手番の順番に従います。基本ルールでも戦術カードの追加ルールでも、カードを1枚出し、境界石を取り、最後に山札から1枚引きます。戦術カードの追加ルールでどちらの山札から引くかを選ぶのも、境界石を取ったあとです。上級ルールのタイミング、つまり手番のはじめに取る遊び方は、今のところこのサイトでは選べません。友だちと遊ぶときは、このページを手がかりに、テーブルで取り決めてください。
1手番に境界石をいくつも取れることはバトルラインのルールのページで、同点などほかのタイミングの疑問はバトルラインの「証明」ルールのページで扱っています。どちらのルールでも上達したいなら、バトルラインのコツが、実際に勝ちにつながることを数字で示しています。バトルラインとの違いを1つの表で見るなら、バトルラインとショッテントッテンの違いのページへどうぞ。
5行でわかる上級ルール
- 変わるルールは1つだけです。カードを出した直後ではなく、次の自分の手番のはじめ、カードを出す前に境界石を取ります。
- 証明できてから取るまでのあいだに、相手が1手番まるごと動けます。この1手番が、上級ルールのすべてです。
- クランカードだけなら、証明された境界石は証明されたままです。相手がそこに何を出しても、証明が示したとおりになるだけで、自分には勝てません。
- 戦術カードなしで危ないのは、先に勝ちに届く競争だけです。自分の出したカードが相手の境界石の証明も完成させると、相手が先に取り、5つまたは隣り合う3つに先に届くことがあります。
- 戦術カードがあると、バンシー、裏切り者、泥仕合、目隠し鬼が、自分のものだと思った境界石をひっくり返せます。
よくある質問
バトルラインの上級ルールとは何ですか?
戦術カードに慣れた人のためのルールで、フラッグ(ショッテントッテンでは境界石)を取れるのは自分の手番のはじめ、カードを出す前だけになります。ショッテントッテンのルールブックにも同じルールがエキスパート用の追加ルールとしてあり、ほかのルールはすべて基本のままです。
上級ルールは戦術カードと一緒に使えますか?
はい。むしろ戦術カードと一緒のときに意味があります。ルールブックは、相手に戦術カードで戦況をひっくり返す時間を与えるため、と理由を書いています。バトルラインは戦術カードが最初から入っているので、上級ルールはいつも戦術カードと一緒に遊ぶことになります。
上級ルールでも、1手番に境界石をいくつも取れますか?
はい。取るタイミングが手番のはじめに移るだけで、やり方は同じです。その時点で証明できている境界石は、まとめて全部取れます。
このサイトのオンライン対戦に上級ルールはありますか?
いいえ、今はありません。このサイトでは、基本ルールでも戦術カードの追加ルールでも、ルールブックの順番どおり、カードを出したあと、山札から引く前に境界石を取ります。上級ルールのタイミングで遊べるモードはありません。